金物修理
当社の錺金具や仏具を、長年に渡りに大切にご使用いただき誠にありがとうございます。
私たちは50年以上錺金具や仏具を製造してきたことから、修理・修復まで責任を持って対応する必要があると考えています。
経年劣化によるヒビ割れや、穴空きによる水漏れ、使用による欠損や凹みなど何でもご相談ください。
華鬘、灯篭、柄香炉、六葉などの寺院仏具はもちろん、社寺金物の修復もお任せください。
もちちろん当社の製品以外でも修理を承ります。
時代物の仏具や文化財の修復などを手掛けたこともある経験豊富な職人が、丁寧に修理をさせていただきます。
また、製品の状態に応じて、修理方法は異なります。
修理が簡単で費用が安い場合や、修理よりも買い替えの方が費用が安い場合、修理費用が高くなっても修理する価値がある場合、部分的に作り直す方が良い場合など様々なケースに対応可能です。
お客様に最適な方法を提供するため、製品の状態に合わせた修理方法をご提案します。
無理に修理をお勧めしたり、買い替えを勧めたりは致しませんのでご安心ください。
修復についての一例を以下に紹介します。
修理例①(神前灯篭)
40年以上前に当社で製造した神前灯篭が修理で戻ってきました。
長年の使用に伴う汚れ・キズ・凹み等はありましたが状態は良いため、内陣にて使用されていたと思われます。
修理前
修理中
修理後
本体を解体しキズや凹みを修理した後、洗浄しメッキ工程を経て組み直しました。
修理後は、まるで新調したかのように仕上がりました。
これで再び40年ほど内陣を照らすでしょう。
大切に使っていただいているので、40年後再び会えるかもしれません。
修理例②(五具足)
五具足の燭台の修理のご依頼をご紹介いたします。
五具足の燭台は左右で一対ですが、今回のお客様は片側を紛失されたそうです。
本来ならば下の写真のように鶴が右に向いている状態のものを、左向きに変えて使用したいというご依頼でした。
そこで鶴のくわえている灯立の挿し口を逆向きにすることに致しました。
更に蝋の受け皿の穴が芯に対して大きすぎて皿が安定しないため、固定して欲しいとのことでした。
修理前
修理後
まずは灯立の挿し口から修理しました。
はんだで固定されている挿し口を熱して外し、ひっくり返して挿し口が垂直になるように調整しながら再びはんだで固定しました。
これで鶴が左を向きました。
次に芯と受け皿の固定です。
皿の穴が大きく不安定であったため、直接はんだで固定しても強度が弱いだろうと判断し、座金を付けてはんだで固定することにしました。
表も裏も座金が付いているのがお分かりになるでしょうか?
これで皿の強度を保ちつつ固定されました。
あとは熱した時に付いた痕を磨いて消して完成です。
挿し口も左右逆になり、灯立も安定して真っ直ぐ立つようになりました。
修理例③(神輿隅瓔珞傘)
神輿の隅瓔珞の傘を紛失されたため、複製のご依頼をいただきました。
経年劣化による縁の割れなどの状態からすると100年以上は経っていると思われます。
復製元
複製品
実はこのようなお椀型の形状の物は複製することが簡単ではありません。
何故かというと、外径のみならず椀の深さや膨らみ加減などが少し違うだけで、印象がかなり違って見えるからです。
さらに雲柄を平らな銅板に彫ってからお椀型に加工しているため、加工に失敗すると最初の彫金の工程からやり直しになります。
複製元と完成した複製品を見比べてみてください。
ほぼ同様な仕上がりになっています。
経験豊富な職人だからこそ、このような複製のご依頼も承れます。
紛失などお困りの際には、どなた様でもお気軽にご相談ください。
ご依頼の流れ
Step 1 ご準備
修理したい仏具をお手元にご準備ください。
Step 2 お問合せ・おおよそのお見積もり
メールかお電話でご準備いただいた内容をご連絡ください。
電話でのお問合わせでは、当社の職人が詳細をお伺いします。
メールでのお問合せの際は、仏具の状態をなるべく詳しくお書きください。
この時点でおおよそのお見積りをお出しします。
Step 3 発送・正式なお見積り
おおよそのお見積りにご納得いただけたら仏具をお送りください。
当社で現物の状態を確認後、正式なお見積りをお出しします。
この段階でご納得いただけない場合は、修理をご辞退いただくことも可能です。
その場合もお見積りは無料とさせていただきます。
Step 4 仏具修理
正式なお見積りにご了承いただけましたら修理に取り掛かります。
修理完了後、発送します。
Step 5 お受け取り
製品が届きましたらご確認をお願いします。
万が一ご納得いただけない場合はご連絡ください。
ご納得いただけるまで誠心誠意対応します。
修理する仏具は当社でご購入いただいたものでなくてもかまいません。
ご不明な点がございましたらお気軽にお問合せください。